三戸をサツマイモ産地に 都内の農業ベンチャー進出、転作を促進
- ヨリアキ 田村
- 5月13日
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三戸町に進出した都内の農業ベンチャー企業クリエイトアグリ(髙橋幹太社長)は12日、町内の農地でサツマイモの植え付けを開始した。温暖化により北上するサツマイモ産地に着目しての進出。本年度は町内で約40トンを収穫して干し芋などに加工販売するほか、将来的には地域内で葉タバコ農家からの転作を進めて産地化を目指す計画だ。

同社の進出に際し、町は昨年度から遊休農地を紹介し、町内各地でサツマイモの試験栽培をするなど支援を続けてきた。2023年設立の同社として初の産地化事業で、町内に支店も構えた。
同日は梅内前田の農地に社員3人と、農福連携を模索する町内の福祉施設従業員が集まり作業。マルチシートを張ったうねに、専用の農具を使って約30センチ間隔で紅はるかやシルクスイートの苗を植え付けた。
今月末までに2カ所の農地約2ヘクタールに約6万本を植え付け、9月中旬から10月中旬にかけて収穫。大半は茨城県の工場に委託し加工して販売するほか、町のふるさと納税返礼品にも出品する。
サツマイモの農業機械は葉タバコと共通で使えるため、茨城県などでは転作が進んでいるという。髙橋社長は「今後を見据えて青森県で事業を展開することを決めた。産地化を目指して積極的に取り組みたい」と話した。
町農林課は「(同社とは)町地域おこし協力隊員の農業技術研修や、サツマイモ以外の新規農作物の生産、販路開拓でも連携する」とした上で「町内の農業者に刺激を与え、農業を活性化する契機になってほしい」と期待した。
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